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2010年6月 9日 (水)

満月ワインバー。そのきっかけ

口コミサイトに独立して項目が作成されるほど、一部で話題の満月ワインバー。
※現在、新月の日はバー営業はやっておりません。

ちょうど一年前の6月に第一回が開催されました。

こちらでも紹介いただいていますが、満月にワインバーをやるきっかけは偶然通りがかった書家の方の一言です。

「ここで一杯飲めたらいいのにねえ。別に毎日じゃなくてもいいんだよ。例えば月に1、2回。満月の日だけとか、文士にまつわる日とか、暦に関する日だけとか」

その方がいらしたとき、広報Yはたまたま売り子として店におりました。ちょうどGW前。路地フェスの始まる前日です。呼び込みをしていたら、すらりと長身の老紳士が店の前で足を止め、ちょっと驚いた顔で、けれど懐かしそうに外観を見つめたのです。

紳士「…ここは、『龍膽』だった場所だよね?」

Y「そうです!惣菜屋になったんです。よかったら中も見ていってください」

老紳士はリフォームした店内を見回して、「へえ、そう…こういうふうにしたの…」と、嬉しそうな表情を見せてくれました。多分、シェフの改装を気に入っていただけたのでしょう。(※店舗改装のビフォアアフター写真はこちら)店舗の中は龍膽時代とは雰囲気はまったく変わっており面影はほとんどありません。

唯一、龍膽時代から変わっていないのがカウンターです。老紳士はカウンターがそのまま残されているのを見つけると、微笑んで愛おしそうにカウンターをなでました。

紳士「知ってる?ここで昔、鎌倉文士と言われる人たちがお酒を飲んでたんだよ」

Y「そうらしいですね。我々は龍膽時代は全然知らないんですが、ママさんも有名だったそうですね」

紳士「文士がよく集まってたお店も、今じゃほとんどないからね。こうした場所も文化的価値のあるものなんだけど…パリなんかだと、カフェやバーがそのまま残っていることが多いのに。このカウンターは大事に残してほしいなあ」

シェフが「カウンターは、きれいにしただけで、何も手を加えていないんです」と言うと、うんうんとうなずいて「それがいいよ。そのまま残したほうがいい」とおっしゃって、冒頭の言葉をおっしゃったのです。

その言葉で、シェフが思い出したのが自然派ワインのことでした。beautempsのソムリエから自然派ワインのことを聞いていて、満月とワインとの関係を思い出したのです。

実は「夜はバー営業をやればいいのに」というご意見は、オープン当初からいただいていました。でも、単なる立ち飲みバーなら鎌倉惣菜でやる意味がない。けれど、満月に自然派ワインだけのワインバーなら、自然の恵みという意味で旬の食材を使う鎌倉惣菜のコンセプトにもぴったりだと思ったのです。

「満月」、「自然派ワイン」、「元・龍膽という鎌倉文士が集った場所」…ロマンティックなキーワードがあることやソムリエセレクトのワインが美味しいことで、あっという間に今のような盛況ぶりとなりました。ありがとうございます!

毎日のひとつひとつの出会いが、鎌倉惣菜を作ってくれているのだなあと改めて感じる今日この頃です。

※今月の満月は6月26日(土)。週末のため、大変混雑が予想されます。
できるだけたくさんの方に楽しんでいただきたいのですが、
タイミングによっては満員で入店できないこともございます。
あらかじめご承知おきくださいますようお願い申しあげます。

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